soubakitarouの備忘録

相場、子育て(教育)、介護、病気・・・等々、徒然に書いていきます。

人生の転機(1)

そろそろ桜の季節。
開花宣言が一昨日でたみたいだ。
我が町は、盆地で冷え込みが厳しく、周辺地域の開花から1~2週間遅れる。
桜のつぼみは少しふくらんでいるが、もう少し時間が掛かりそう。
 
 
特にこの時期になると、遠い昔のことをよく思い出す。
 
高三まで全く将来のことを考えず生活し、友達とバイクを乗り回していた。
ただ、『今の就いている仕事にだけは絶対に就かないぞ!』とは思っていたが・・・。
 
夏休み前に、ふと気づくと回りの殆どが大学受験の話をしていた。
「そうか、大学進学を考えないとな~」と思ったが、時既に遅し・・・。
 
それまでは、勉強と言ったら、試験前に教科書ガイドをペラペラめくり、
とにかく丸覚えの一夜漬けで凌いでいて、受験参考書の存在すら知らなかった。
 
別に焦ったわけではないけれど、友達が買ってきた参考書を見せて貰い、
「こんな勉強をしなければならないのか・・・、じゃとりあえずやるか・・・・。」
ってな具合だった。
 
そして、これまた友達がもっていた大学案内を見て、
「よしここならまあまあ近いし大学規模も大きい。ここを受けよう」
と、まず県内(と言っても通える範囲ではないが)の私大を安易に決めて受験。
 
受けた学科は、当時ある程度興味のあった工学系。
更に、「授業料等が相当に安い」と言うことを知って国公立も受験。
当時は、センター試験の前身で「共通一次試験」っていうやつだった。
 
当然、国公立は全く歯が立たず、撃沈。
とにかく科目が5教科7科目で、間に合わなかったというのが正確なところ。
 
ところが、私大は合格してしまった。
 
高校の担任からは、
「行け!絶対に行け!」「浪人しても国公立なんて絶対無理!行け!」
と家にまで来て強くいわれた。
 
しかし・・・
私は私大に掛かる費用を甘く見ていた・・・。
文系の友達から見せて貰っていた学費は、あくまでも文系学部の学費。
格通知と共に送られてきた「請求書」には、思っていた額の倍近く・・・。
 
これだと、一年予備校に通っても、国公立に行けば、完全にお釣りが来る・・・
というか、生活費まで出るではないか・・・。
 
迷わず予備校の門を叩いた。
授業があろうが無かろうが、朝7時頃の列車に乗り、帰りは22時過ぎ。
我ながら一年間ホントよく頑張ったと思う。
 
高校で勉強してなかった分、成績はグンとのび、
それに連れて、おぼろげながら、目標がでてきた・・・。
「医学系の道に進もうか・・・。」
 
2回目の共通一次も、2次試験で上手くやれば、
合格圏内ぎりぎりというところまで追い込んだが、
家庭のことを考えると、『2浪はできない・・・』と考え、
当初の志望通りの工学系の大学に進んだ。
 
 
そこが、一生悔やまれる事態を後世に引きずる事になった。
 
これが、いわゆる『人生の転機』ってやつだった。